当て付けのためにフェイク不機嫌で過ごした結果→ろくなことがなかった

またキモい話。

私は今日、まだ生理後一週間以内であった。
だから機嫌は最高潮。
感情のコントロールがきく。
そして、先日課長に泣かされたことをまだ根に持っている。
そこで当て付けのために、1日機嫌が悪い振りをして過ごした。
「私は仕事つまんないんですよーほんとに。ただ、今逃げたら泥棒になっちゃうから、最低限借りた分だけは返してる、その最中なだけなんですわ。」
という自己暗示をかけて過ごすことにした。
それは、朝、けっこう最初から開始した。
効き目はすぐに現れた。
課長にはすぐに感染した。
課長が無駄にイライラし始めた。
呼吸が荒くなった。
半ば溜め息のような。
出だしが強い「はーーーぁぁぁ」みたいなやつ。
それでも無視。
私は絶対に課長には反応しない。
「ちょっとどうしたんですかー。」とか絶対に言わない。
ますますイライラをエスカレートさせたい。

しかし、八時間続かず、たまに休戦状態になりかけた。
怒り疲れしたらしい。
そこへたまたまラジオから、カルロス・トシキの方のオメガトライブの「君は1000%」が流れてきた。
私以外のおじさんおばさん社員たちが盛り上がってて、正直かなり参加したかった。
課長も楽しそうだった。
しかし私は、涙を飲んでフェイク不機嫌を続けた。
本当に寂しかった。

しかししかししかし、こうなりゃ意地だこんなところでやめないぞ、とまたちょっと元気を取り戻した私。
一度弱まった怒りを半ば無理やり回復!
不機嫌自己暗示をV字回復!
チャイムまでキープ頑張った。

ただ業務自体が多くて、大嫌いな残業してしまった。
今って月次決算やらなきゃいけない。
もしかしたら世界的に月次決算なのかも、と思うけど。
私だけじゃぜんぜんないんだけど。
結果三時間残業やった。
私にしたら相当多い。
そしたら本当に疲れた。
本物の仏頂面になった。
何のために生きているのが分からなくなった。
いつもの定食屋さんに早く行きたい。
マスターとしゃべりたい。
実家の高齢の祖父は元気かな。
久々会いたい。
あー!
危うく泣くとこだったがこらえた。
今振り替えれば大げさだけど、その瞬間は本気だった。本当に人生を悲観した。

何がJ-SOXだ何が会社法だ何がIRだ。
まあ、私は意味を知らないけど。
会議なんてやらなくていいよ。
なにも決めないならおしゃべりしてるだけだろ。
何が楽しくて安月給で会社員やってんだ私は。
会議に間に合わせるために残業して資料作って。
どれくらい見てくれてるか知らないけど。
見てないなら適当に作るからな。
仕事の楽しいところをなかなかもらえずに。
ただつまんないことひたすらに。
しかし、辞めてやりたいこともない。
そうだった、ないんだった、やりたいこと。
思い出した。
それで会社員やってるんだった。
会社が受け皿になってくれてるんだった。
完全にそれを忘れていた。

課長は一時間位で帰ったんだけど、帰り際こう言い残して言った。
「ごめん、悪いけど先帰るわ。」
このとき、本当に悪いことをしたと思った。
ただ待ってただけだった、課長。
すること無いなら帰って良いのに。
無駄に一時間待たせた。
無駄な残業。
偽悪で当て付けて。
て言うか、普段ならしないよね、そんなこと。
私が不機嫌だから残ったんですよね。
なんという親不孝ならぬ課長不孝しちゃったのか私は。
しかもごめん、なんて言うなんて信じられない。
謝らないで下さいよ。

なぜか、会ったこともない課長の奥さまとご両親、まだ小さい末の娘さんのことが思われた。
この人たちから無駄にお父さんを一時間引き離したことが思われた。

自分をおかしい思った。
おかしいと思えるだけ正常、と思うことで気休めとした。