上司との面談で「仕事に飽きました」と正直に言った件

上期の目標について自己採点し、
「特に変わったことはないです。」
とか適当に答えた。
しかし最後に課長から、いつも仕事中にネットサーフィンばかりしていることを注意された。
そこで半ば逆ギレ気味に、
「ああ、そうですね。すみません。私異動した方がいいですね。もはやぜんぜん戦力になってないですよね。甘えというか、緊張感なくなってしまったし。移動願い出します。」
と言った。(実際、これは紛れもない本心でもある。)
そしたら何故か、課長が泣いた。
なんでなんだ。
私が悪いだろうどう考えても。
100パーセント私が。
混乱した。
「育てていただいて、感謝してます。恩返ししたいと思ってはいます。本当に。しかし、飽きをコントロール出来ない。」
私も調子に乗って芝居がかって話す。

眼鏡を外して、細すぎる目に浮かぶ涙を掌でぬぐっている課長。
しかし、その涙はすぐに収まったらしい。
動揺した心を降りきるためなのか、今度は語気を強めて話し出す。
「いや、助かってるよ実際ぜんぜん戦力になってないなんてことはないし、あれなんでしょ?思ったような仕事じゃなかったんでしょ?」

私の答え、
「いえ。そして、好きじゃないとか向いてないとか、情熱が足りないとか、そこに理由求めたらいけないことは知ってます。じゃなきゃ、次々とやめては別のことを始め、またやめての繰り返しになっちゃうから。続けてる人は、何かしら続ける努力をしてることも知ってます。」
「俺だって飽きるよ。でもやめなくていいよそんなの、スパイスでいいじゃんそんなの。」
(何かしらスパイス的に目先の変化で対応出来ないですか?の意味。しかし、その具体的なスパイスの提案はそのときにはなかった。)
「私、結局そこまでの人材でしかないから。」
「またそういうこと言う。そんなことないから。あ、て言うか、いや、俺が詰まらなくさせてるのが悪いんだよな。」
(そんなことはないだろう。「いえ、課長はよく指導してくれています。」誤解を解くために言語化しなければいけなかったこの思いはしかし、結局言葉としては出なかった。課長を責めたい気持ちが勝ったのか?よく分からない。私ももうそのときはかなり自己陶酔してたのだろう。)

お昼のチャイムが鳴った。
「・・・、はい、分かりました。もうちょっと続けてみます。」

午後は何事もなくデスク並べてお仕事。


・・・今振り返っても、自分で自分が気持ち悪い。
なんか彼氏とするケンカに似てて。
別に付き合ってないです課長とは。
(課長は妻子を大切にするよき夫で父。)
なのになんだよこのイザコザ。
すぐにこうなっちゃうんだよな。
けどもうなんか、家族っぽい。
気持ち悪い。
いやー、やっぱり距離感近くなりすぎたな。
会社員としての私の居心地いい地点からはずいぶん内側。
もう離れるしかないよなー。