課長に「ネットを見るのをやめろ」と言われて以来

当たり前だな。

正確には、「仕事中、特に人前では、ネットを見るのをやめろ」と言われた。
特に人前では、ってのはなんなんだ。
まあそれはいいや。

その頃のわたしは、締め切りをしょっちゅう守れず、かといってギアを上げるでもなく。
要するにクズ。

もともと課長からは、
「することないときはネット見てもいいよ。」
と言われていた。
しかしわたしは四六時中ネットサーフィンすることにしていた。
なぜなら仕事がつまんないから。

「トリセツ」っていう曲の中の女、最悪だなとか思うけど、実際私も仕事上ではおんなじことしてるわ。
西野カナちゃん自体はかわいくてけっこう好きだったけど。
私はもうやりたいことなんてない。
今の会社で。
ただ、自分をわかってほしいとか機嫌とってほしいとか、そういうのがあるらしい。
末期の恋愛に近いような。
自分をわかってほしい、みたいな。
なんでかなー。
変なの。
気持ち悪い。
わかってもらえるわけないのに。
絶対最後そうなる。

なら会社辞めればいいのに、と自分でも思う。
ほんとにその通り。
しかし、会社員のいいところ。
やろうがやるまいがサラリーが入ってくる。
時間という貴い資源を差し出し、サラリーを受けとる。
かなり少ないけど。

生きる矛盾、それが私だな。
AIにはできないよね、「矛盾」。
矛盾力は私の勝ちだ!

しかし最近のわたしは、会社のPCでネットを一秒も見ない。
するとあれほど遅れてばかりいた私の仕事が早くなり、時間が余る余る余る。
することがない。
ただ座ってる。
それでもまだネットを見ない。
ただただ椅子に座っている。
脱け殻のように。
なにか仕事をしている振りもしないで。
椅子にのけぞって座っている。

それでも課長は何も言わない。
私も何も言われたくない。
て言うか話自体したくない。
セイハローすら嫌。
できれば視界に入れたくない。

詰まらないことには変わりない。