メアリーの気持ち

これを、想像してみよう。

パートナーが浮気してるのを知っている。
私がいるのに、他の人とベッドを共にしている。
パートナーが外から帰ってきて隣に寝るとき、ふと「この人、外で他の人といっぱい抱き合ってきたんだろうな。」とか考えてしまう。
他人の残り香を感じる。
とたんに身体中に耐え難い嫌悪感が走る。

これはもう、辛いよ。
こういうの生理的に受け付けられないのってすごくある。
とにかく嫌なの。
気持ち悪いの。
これはなんとか想像できた。
ちょっと卑近に落としすぎたけどなんとなく、自分の乏しい想像力でも。

難しいのはこの先なんだよな。

にもかかわらず、あなたを愛している。
あなたの優しさも傷つきやすさも才能もすべて尊敬している。
あなたも私を愛している。
こんなに理解しあってる。
なのに埋めてあげられないあなたの欲望。
あなたとわたしのあわない体。
あなたは悪くない。
愛しているけど別れなければ。

難しくなってきたぞ。