スカイフォール見終わったー。
これは長かった。ぜんぜん飽きなかったけど。慰めの報酬はカットが細かかったけど、スカイフォールは長めだった。目に良かった。見やすい。
めちゃくちゃ労働問題の作品。やりがい搾取とかハラスメントとかそういうやつ。
MI6は孤児をエージェントにしてる。シルヴァがママママ言ってる姿が気の毒。決して「いい年なんだから大人になれよこのマザコン。」という気分にはなれなかったな。シルヴァの心の空隙を利用している。愛への渇望というか。Mに対して、幼い頃親から得られなかった愛とか安らぎとか求めてる。Mからの承認が報酬。それで過酷なミッションも頑張れる、みたいな。
これは詐欺の手口だな。その人のメンタルの脆いところを突いて利用する、ってのは。そしたら人間関係って全部詐欺になっちゃうか。
しかしMI6って過酷。ダニボンが人間味感じさせるキャラになったから、余計に過酷さが際立つね。殺しのライセンスだもんな。まともな神経じゃやれないよね。国家を守るの大変すぎる。シルヴァもあんな目にあっちゃって。

ほんとに面白かったけど、ときめきポイントがなかったのが物足りないな。カジノ・ロワイヤルのシャワーとか、慰めの報酬の火事とかの場面みたいなやつ。
特に慰めの報酬のここはとっても良い。なぜかというと、ツンとデレの落差をつけてるから。それまでボンドはそこまであからさまな優しさは見せてなかったんじゃないかな。川底でジャケット着せてあげたところくらいか。それが炎の中を助けに来てくれて、力強い腕で抱いてくれて「大丈夫だよ」とか囁いてくれて、これで私が殺られたわけ。
その点スカイフォールは、いつもの恋愛的なロマンスって感じにはならなかったのか。メインは母と息子のロマンス。