とても悲しい出来事があった。大好きな課長がいきなり辞めてしまった。というか、医師の診断でドクターストップ。しばらく前から常に吐き気に見舞われていた。明日からもう来ないらしい。
課長がこんなになるまで、私は何もしてあげられなかった。課長はいつも優しくしてくれたのに。部長は課長にいつも辛く当たっていたが、ハラスメントの自覚は全くないようだった。
私は課長を慰めもしなかった。部長を止めもしなかった。私の方がしがらみがないんだから私が止めれば良かった。そもそもあんまりまともに働かない主義の私だが、そんな私を課長はぜんぜん怒らなかった。私から、もっといろいろ出来たのに。優しすぎた課長。わたし含め図々しい人々に傷つけられて、半年という短い期間で会社を去っていく。
次の場所では健康でいてほしい。子どもたちともっと過ごしてほしい。
だけど、もう二度と会えないなんて。
別れ際にまともなさよならを言えなかった。謝るべきだろうけど、それって私が後生を良くしたいだけでは？とか思って何も言えなくなった。それでも謝罪と感謝は伝えるべきだった。
もう会えないのがつらい。大好きだったから。
