ミナリ。
そこまで面白くはなかったけど、あのおばあちゃんが火事を起こすのは大変リアルに感じたな。
私の祖母も、自分の体がきかなくなったとき「こんな役立たずになってしまって」と言って泣いていた。
だから無理矢理にでも何か人の役に立つようなことをやろうとする。
それで動かない体で何かしようとするから、しょっちゅう事件を起こしてまた自己嫌悪、という悪循環に。
こんな感じ、貧しい農村で育った人とかの方がすっと共感しやすいかな。
序盤の雄のヒヨコのところに呼応してた。
関係ないけどそういえば、私の祖母もめちゃくちゃ花札大好きだったわ。いや、関係あるかか。昔の手軽な娯楽の代表格だ。

見る前。みんながみんな判で押したようにスティーヴン・ユアンを「人懐こい笑顔」と評するけど一体なんなんだ、と思っていた。が、見た後は納得。人懐こい笑顔だったかも。
というよりは、市井の人の市井の人らしさがよく出ていたってことかな。よくいる人の感覚がよく出ていた。
まあ本当の世の中にいる現実の人に比べたらぜんぜん小綺麗。少し色っぽいし。映画的な市井の人ってことだけど。
男の子の子役が可愛かった。